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1996-10-29 ArtNo.8170
◆＜星＞ベンツ、政府投資会社と域内市場開拓で戦略提携
【シンガポール】ドイツのコングロマリット、ダイムラー・ベンツはシンガポールの政府投資会社タマセク・ホールディングズと提携し、中国、インド、インドシナ、ＡＳＥＡＮを含むアジア太平洋地域市場の開拓に乗り出す。
ダイムラー・ベンツを代表して先週タマセクとの関係覚書に調印したEckhard Cordes取締役によれば、同覚書は域内市場開拓を目指す両社の願望を表明したもので、ベンツはノーハウを、タマセクは資金を拠出する。まだ具体的プロジェクトはないが、覚書調印を通じて両社は合弁可能なプロジェクトに関する協議を開始できる。例えばホーチミン市におけるダイムラー・ベンツ・ベトナム・インベストメンツ・シンガポールPte Ltdをモデルにすることができる。これはベンツの1億Ｓドルの自動車製造事業に、経済開発局(EDB)が10億Ｓドルのクラスター・デベロプメント・ファンドから資金を注入したもので、ＥＤＢは同ファンドを通じて戦略プロジェクトにシード・キャピタルを提供している。ダイムラー・ベンツはまたシンガポールが中国で手がける工業パークの開発に共同出資することも検討している。中国は同社にとって好ましい投資地で、2、3のプロジェクトの協議が最終段階を迎えていると言う。(ST,BT:10/28)
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