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1996-10-28 ArtNo.8164
◆<馬>MMC、バクン事業への出資見合わせ?
【クアラルンプル】マレーシア・マイニング・コーポレーションBhd(MMC)はバクン・ハイドロエレクトリック・コープ(BHC)への出資を見合わせることを検討している。
消息筋によるとMMCはBHCの5%のシェアを公募価格と同じ値で引き受けることには乗り気でないと言う。BHCの40億株の公開は2部分に分けて実施され、先ず20億株が公募された後、1年後に1対1の株主割当が発行される見通しだ。しかし公開価格が当初予定の1.80Mドルから2Mドルに引き上げられたため、MMCは5%のシェア引受に2億Mドルを支払わねばならない。MMCのイブラヒム重役(CEO)は7月に催された同社年次総会の席上、公募価格を下回る価格でBHCのシェアを取得したい意向を表明していた。同様な要求はやはり5%の出資を求められている電力会社トゥナガ・ナシオナルBhd(TNB)からも提起されたが、Ekran Bhdのティン・ペックキイン会長はこれを退けた。仮にMMCが出資を取りやめれば5%のシェアは他の出資者に分与されるか、Ekran自身により取得されるものと見られる。BHC株主らは最近同問題を協議したもようだが、詳細は伝えられていない。MMCは水力発電事業の先行きそのものに不安を抱いているようだ。被雇用者積立基金(EPF)も同様な懸念を抱いているもようで、同基金も5%の出資を引き受けるか否かまだ決定していない。その原因の1つはプロジェクトに関する十分なデータが提供されていないことで、EPFは他の投資同様、出資に際しては所定の審査を行う必要があると言う。
一方、外国投資委員会は既にBHCの上場計画を承認しているものの、証券委員会及びクアラルンプル証取(KLSE)の認可はまだ下りていない。BHCは今年末か来年初の上場を予定しているが、アナリストはこうした事情から来年第1四半期あたりに実現するものと予想している。(MBT:10/26)
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