1996-10-28 ArtNo.8159
◆<星>タクラル/アドバンテスト/セムペックにHQステータス
【シンガポール】シンガポール経済開発局(EDB)は25日、地元のタクラル・コープに営業本部(OHQ)ステータス、日系半導体試験装置会社アドバンテスト及び地場のスンバワン・プロジェクツ・エンジニアリング・カンパニーPte Ltd(セムペック)にビジネス本部(BHQ)ステータスをそれぞれ認めた。
アドバンテスト・アジアの二宮重役(MD)によると、同社は2000年までにアジア営業額を倍増させる。96年3月期の年商は13億8000万米ドルで、日本を除くアジアの売上はグループ営業額の40%を占めた。同社はシンガポールの他、マレーシア、韓国、中国、台湾に営業拠点を設けており、アジア業務に2000万Sドル以上を投じている。
一方、タクラルの当地研究開発(R&D)センターは最近国家科学技術局(NSTB)から140万Sドルの補助金を支給され、ビデオ・コンパクト・ディスクとデジタル・ビデオ・ディスク(DVD)プレーヤーの開発を手がけているが、インデル・ベンタルシン・タクラル重役(MD)によると、今年末には独自のDVDプレーヤーを市場に投入できる見通しだ。最終製品は上海工場で製造される。同社はフルレーンジの家電製品の流通も今年末までに開始する。またOHQステータス獲得を機にシンガポール証取(SES)における値付けを現在の米ドル建てからSドル建てに転換を図ると言う。他方セムペックはそのBHQステータスを利用し、域内事業の拡張に本腰を入れると言う。(ST,BT,LZ:10/26)
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