1996-10-28 ArtNo.8158
◆<星>マクスター、少なくともUS$1500万投資
【シンガポール】米国のディスク・ドライブ(HDD)メーカー、マクスター・コープは親会社現代(Hyundai)のHDD製造業務を韓国からシンガポールに移転するのに伴い1500万米ドル以上を投資する。
マクスターのマイケル・キャノン社長兼CEOが25日語ったところによると、同社はシンガポールにおけるHDD製造業務の拡張に一層の投資も予定している。現代の2.5インチHDD製造業務は今年末以前にマクスターのアンモーキオ工場に移転される。アンモーキオ工場では目下3.5インチ製品が製造されている。これに伴い韓国側で350人のスタッフが影響を受け、他の部署に配置転換されるが、シンガポール工場の生産性/生産効率は2倍にアップする。市場調査会社IDCによれば、主にノートブックやラップトップPC(パソコン)に使用される2.5インチ・ドライブはPCやワークステーションに使用される3.5インチ・ドライブより急速な成長を遂げており、95-98年の間に前者の世界市場規模は70%増の1800万ユニットに、後者のそれは60%の1億2600万ユニットに拡大する見通しだ。これまでに報じられたところでは現代は今年400万ユニットのHDD製造を予定している。市場調査会社データクエスト幹部は現代がシンガポールのマクスター工場でその製品を製造することは、新たに製造施設を設けるよりは効率的と指摘した。証券会社のアナリストも現代の製造拠点がシンガポールに移転されることは短期的にそれほど大きな影響はないが、長期的にはシンガポールの電子産業に積極的効果を期待できる。しかしそれほど興奮することでもないと言う。(ST,BT:10/26)
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