1995-03-10 ArtNo.815
◆<泰>セメント会社、デリバティブ損失で銀行を告訴
【バンコク】タイのセメント/石油化学品製造会社TPI Polene(TPIP)は誤った金融商品を売りつけられとしてユニオン・バンク・オブ・スウィッツランド(UBS)のシンガポール事務所を告訴する方針だ。
TPIPは8日、タイ証取に提出した報告書の中で、「UBSシンガポール事務所は同社が為替リスクをヘッジするため単純な通貨スワップを希望したにも関わらず、金利スワップを勧めた。同スワップ取引は何等リスクをヘッジしなかったばかりか、かえってリスクを増幅させた」とし、UBSとのサービス契約の無効を宣言するとともに、仮に契約が有効であったにしてもTPIPが負うべき債務は1060万米ドルであって、2580万米ドルではないとしている。この点に関してBT紙の質問を受けたUBSシンガポール事務所は顧客との問題を公にコメントするのは同行のポリシーに反するとしている。(BT:3/9)
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