SEAnews 1996-10-26 ArtNo.8145

【シンガポール】シンガポールの今年(今年8月～来年7月)の管理職昇給率は昨年及び一昨年を上回る8.5％に達し、下級管理職は8.4％、中級管理職は8.7％、上級管理職は8.4％になる見通しだ。
ヘイ・マネージメント・コンサルタンツは国内の110社を対象に実施したエグゼクティブ給与調査結果として以上の数字を挙げている。昨年度（昨年8月～今年7月）の昇給率は前年度の8.4％を下回る7.9％で、賞与も2.6カ月分と、前年度の2.8カ月分を下回った。以上の数字は経済成長の減速と軌を一にしていると言う。ヘイのコンサルタント、ナ・ブンチョン氏は、今年の予想昇給率は控え目なＧＤＰ成長予測からすれば、気前がいいもになっていると評している。ヨー・チュートン通産相は23日、今年のＧＤＰ成長率をさらに下方修正する方針を明らかしている。ナ氏によると、管理職の予想昇給率が高くなった原因の一つには、昨年度の管理職の転職率が前年度の15.4％を上回る18％に達したことが挙げられる。1992年の転職率はわずか8.7％だったと言う。(ST,BT:10/25)