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1995-03-10 ArtNo.812
◆<馬>Mドルの対円相場軟化、政府対外債務/プロトンに影響
【クアラルンプル】Mドルの対円相場軟化はマレーシアの対外債務を膨張させ、また国産車製造元プロトンの業績にもマイナスの作用を及ぼしそうだ。 1994/95年度経済報告書によれば、マレーシアの円建て債務は93年には対外債務全体の34%だったが、Mドルの対円相場軟化で94年には41%に拡大した。昨年12月31日時点のマレーシアの対外債務は640億Mドルだった。Mドルの対円相場は昨年12月31日には100円=2.5660Mドルだったが、7日には2.7423Mドル、8日には2.8236Mドルに下降した。
ジェームズ・ケーペルの調査主任は、マレーシアの自動車業界は円高で最大の打撃を受けるだろうと指摘する。某証券会社のアナリストはMドルの対円相場が1セント軟化するごとに依然として日本から部品を輸入しているプロトンは純益400万Mドルを喪失すると語る。同様に輸入の30%を日本に依存するマレーシアの輸入業者は円高に伴う最も大きなリスクに晒されていると言う。しかし、ジェームズ・ケーペルの先のアナリストはマクロ的視野に立てば、円高で輸出が加速され、日本企業のマレーシア進出も増えるだろうと語った。(BT:3/9)
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