1996-10-23 ArtNo.8097
◆<星>国産非石油製品輸出、9月も6.2%下降
【シンガポール】シンガポールの国産非石油製品輸出は8月のマイナス6.3%に続き、9月も名目(現在価格)6.2%の下降を見、第3四半期を通じた成長率もマイナス2.4%をマークした。
貿易開発局(TDB)が21日発表した同数字は証券会社10社のアナリストの平均マイナス4.9%の見通しを上回る不振な数字で、アナリストらは第3四半期及び今年通年の国内総生産(GDP)成長率予測を再度下方修正するものと予想される。アナリストによればこうした落ち込みは主に輸出品価格の軟化に伴うもので、実質(90年価格)ベースで見れば、国産非石油製品輸出の成長率は9月がマイナス2.5%、第3四半期がマイナス1.4%となる。9月の対米電子製品輸出は、9.5%の落ち込みを見た8月の数字に比して14.3%上昇したが、アナリストらは電子部門の下降局面が底打ちしたか否かの判定に慎重な姿勢を見せている。
国産非石油製品の主要市場向け9月の輸出実績を見ると、米国向けが1.2%の微増を見ただけで、マレーシア向けは11.4%、日本向けは22%、欧州向けは4.5%、香港向けは12.6%、それぞれ下降した。明るい材料と言えば、国産石油製品輸出が9月に26%、第3四半期に15.5%のプラス成長を見たこと。8月に6.6%下降した往復貿易は9月には0.6%の成長を回復したが、第3四半期を通じては1.1%のマイナス成長となった。(ST,BT,LZ:10/22)
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