1996-10-22 ArtNo.8087
◆<星>集団選挙区の定員拡大後も少数民族の代表権確保:首相
【シンガポール】最近国会に上程された憲法修正案により集団選挙区(GRC)の定員が4人から6人に拡大されても、国会における少数民族の代表権が縮小することはない。
ゴー・チョクトン首相は20日タンピニース選挙区の市民との懇親会の席上以上のように保証した。それによると現行法の下では集団選挙区の4人の立候補チームに1人以上の少数民族代表者を含めることになっているが、定員を6人に拡大後、少数民族代表の数を2人以上に改めることができ、仮に法制上にそのような規定がなくても与党はそうした措置を講じると言う。
一方、この日タンジョン・パガル集団選挙区における公共住宅修復工事の落成式に出席したリー・クアンユー上級相は日本における最近の多党化の趨勢も例に、大多数の国民の支持を得た強力な政府のみが、シンガポールの繁栄と安定成長を保証できると強調した。同相は現在のシンガポールの景気後退が来年3月以降に回復に転じるとの見通しを示すとともに、シンガポールでは政府が多額な準備金を確保し、低失業率を維持していることから景気が後退しても国民が困窮することはないと語った。またシンガポールの電子製品輸出の下降は20%にとどまっているが、一部の国では30%の落ち込みを見ていると言う。(ST,BT,LZ:10/21)
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