1996-10-21 ArtNo.8071
◆<星>HDB住宅二次市場価格、第3四半期に2-5%アップ
【シンガポール】住宅開発局(HDB)住宅の二次市場価格は第3四半期にも引き続き2~5%の上昇を見たが、第1四半期の9.8~11.6%、第2四半期の4.3~6.5%に比べ値上がりの勢いは顕著に鈍化した。
HDBの統計によれば、第3四半期の5ルーム・フラットの平均転売価格は40万8500Mドルと第2四半期のそれに比べ2%の上昇にとどまった。また3ルーム・フラットの平均価格は15万6600Sドルと、5%の上昇を見たが、依然として第2四半期の6%の値上がり率を下回った。4ルーム・フラットのそれは27万2100Sドルで4%、エグゼクティブ・フラットのそれは52万7600Sドルで2%、それぞれアップした。
アナリストによると以上の数字からも公共住宅、取り分け大型住宅の値上がりがピークに達したことが窺える。政府が5月に導入した不動産投棄抑制措置や6月のエグゼクティブ・コンドミニアムの売り出しの衝撃で、実際の販売価格はその実過去数ヶ月値下がりに転じている。しかし時差(取引から実際の支払いが行われるまでの3カ月のタイムラグ)の関係で統計数字にはまだ反映されていない。これ以前には実際の市価は、HDB発表の平均価格を15~20%上回っていたが、現在はその差が縮小し8~10%増しになっていると言う。(ST,BT,LZ:10/19)
|