1995-03-10 ArtNo.807
◆<星>住宅/事務所稼働率アップ、小売り/ホテルはダウン
【シンガポール】昨年第4四半期には民間住宅及びオフィスの稼働率が上昇した反面、小売りスペース/ホテルの稼働率は下降した。
都市再開発局(URA)の報告によれば、昨年第4四半期の民間住宅の新規供給は前期を11.9%上回る2104戸(土地付き264戸)を数えたが、新規需要は同90.8%増の2152戸に達し、入居率は前期比3.1%ポイント・アップした。連続2期にわたり下降を見たコンドミニアムの入居率も、第4四半期には1.9%ポイント・アップ、91.3%を記録したが、依然として前年同期の93%には及ばなかった。通年の民間住宅供給量は7万8012戸、内7万2524戸が入居済みで、入居率は93%に達した。 昨年第4四半期のオフィス・スペースの新規供給は前期比77.8%増の8万平米に達したが、需要はこれを上回る8万4000平米にのぼり、稼働率はやはり前期に比べ2.0%ポイント・アップした。昨年通年のオフィス・スペース供給量は457万9000平米、内423万1000平米が入居済みで、稼働率は92.4%だった。 昨年第4四半期の小売りスペース新規供給量は1万7000平米で、この結果通年の供給量は288万7000平米となった。内267万5000平米が賃貸済みで、第4四半期の稼働率は92.7%を記録したものの、第3四半期の賃貸済みスペース268万1000平米を下回り、稼働率は0.2%ポイント下降した。 昨年第4四半期には新たにホテル客室136室が完成、客室供給量が1.8%拡大した反面、旅行者の数は第3四半期に比べ5.6%減少したため、客室稼働率は86.4%と、前期のそれを4.4%ポイント下回った。(ST,LZ:3/9)
|