1996-10-19 ArtNo.8056
◆<星>管理職/非管理職昇給率6.4%、来年は低めに
【シンガポール】シンガポールを拠点とする企業の今年第2四半期の基本給昇給率は管理職/非管理職とも平均6.4%で、第1四半期とほぼ同水準を維持したが、来年はやや低めになりそうだ。
レミュネレーション・データ・スペシャリスツ(RDS)の報告書によると、今年これまでに支払われた可変賞与は管理職/非管理職とも平均1.9カ月で、年末から年初の次回賞与はこれをわずかに下回る1.8カ月と予想される。
RDSが第2四半期に調査した100余社の内向こう6カ月間の景気に楽観的だったのはわずか55%で、前期の62%、前年同期の59%を下回り、1994年の最初の調査以来最低を記録した。一方、同期の求人率と退職率は記録的な高さに達し、労働市場の逼迫が年内に緩和する見通しはない。労働力需要は製造業が1社当たり20人と最高で、以下不動産17人、商業・貿易13人、電子10人、化学品8人と続く。RDSのマネージング・コンサルタント、ピーター・リー氏によると、製造業投資の拡大と工場のアップグレードなどに伴う熟練労働力の需要から、労働市場の逼迫はなお持続する見通しと言う。(BT:10/18)
|