1996-10-17 ArtNo.8028
◆<馬>PCB製造のTCHB、二部上場機に国際化加速
【ペナン】ペナン拠点のフレックス・サーキット及びボイス・コイル・マグネット製造のトランス・キャピタル・ホールディングズBhd(TCHB)は製造業務国際化と国際企業への投資を積極化する計画だ。
TCHBグループのタン・セイチョン重役(MD)が15日に催されたマレーシアン・インターナショナル・マーチャント・バンカーズBhdとのクアラルンプル証取二部上場を目指した公募引受/アドバイザー契約調印式後語ったところによると、同社はこれまでにほぼ1600万Mドルのエクイティー投資を行っており、目下英国、米国、フィリピンの企業への投資を計画している。子会社のトランス・キャピタルSdn Bhdは既存顧客のペニンシュラ・ワイアレス・コミュニケーションズ・インク(USA)の12.5%の権益とメディア・コム・テクノロジーズPte Ltd(シンガポール)の5%の権益を買収した。前者はワイアレス・コミュニケーション機器の提供者で、後者はテレコミュニケーション・ソフト及びハードの設計/開発を手がけている。TCHBはまた、スコットランド拠点の電気通信/コンピューター関連機器リエンジニア会社のR.フレージアLtdと共同で、欧州向けサーキット・アセンブリーの製造を手がけるトランス・キャピタル(ヨーロッパ)Ltdの設立及びマレーシアでリエンジニア業務を手がけるR.フレージア・ファー・イーストの設立準備を進めている。両合弁会社は来年初に操業を開始する。TCHBはトランス・キャピタル(ヨーロッパ)に必要な技術を供与する。来年半ばまでにはフィリピンにもプリント基板製造合弁会社を設立する計画だ。
TCHBは額面1Mドルの新株149万9000株と譲渡株761万2965株を、5.70Mドルで公開する。1990年創設のTCHBの売上は1991年の1400万Mドルから1995年の2億7800万Mドルに急増、税引き利益は200万Mドルから1000万Mドルに400%の成長を見た。同社は現在ペナン州、ペラ州、米国に製造拠点を設けていると言う。(NST:10/16)
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