SEAnews 1996-10-16 ArtNo.8019

【マニラ】アメリカン・インターナショナル・グループがフィリピンのナショナル・スチール・コープ(NSC)権益をマレーシア企業ウィン・ティエック・ホールディングズBhd(WTHB)から買収することに関心を示している。
ＮＳＣの75％の権益を買収、15億Ｍドルの支払いも完了したＷＴＨＢが先週土曜、同権益を売却する意向を表明したことから、バイヤーに関する様々な憶測がなされている。その中にはフィリピンのＡＰＣグループ・インクも含まれている。ＡＰＣは香港拠点のＡＩＡキャピタルの子会社で、ＡＩＡキャピタルの親会社はアメリカン・インターナショナル・グループ。ＡＩＡキャピタルのフランシス・ヘルナンド副社長(財務担当)は、ＮＳＣに対する関心を確認したが、「今のところまだ初歩的な打診を行っている段階で、ＮＳＣの帳簿の中身も見る必要が有る。ＮＳＣがどんな状況にあるかは推測しがたい」と語った。(ST:10/15)