1996-10-16 ArtNo.8010
◆<星>首相、亜欧民間部門の交流拡大で3段階の措置提案
【ブリュッセル】ベルギー王立国際関係研究所が14日主催した講演会の席上、ゴー・チョクトン首相は、欧州とアジアの民間部門の交流を拡大するため亜欧基金を利用し、以下の3段階の措置を採るよう提案した。
1)シンクタンク、知識階級、青年、マスコミ、ビジネス界、文化界の指導者のより多くの交流を促進、両大陸のギャップを埋め、相互のネットワークを構築する。シンガポールは目下亜欧フォーラムの主催を検討している。
2)建設的対話の機会を拡大し、人権、民主、マスコミの役割、異なる価値観等のデリケートな問題を協議する。
3)コンセンサスを形成し、両大陸の社会間に多方面にわたる共通の価値観を醸成する。これらには人力資源の開発、生活水準の改善、環境保護、貿易自由化、国家の干渉の低減、人権の尊重等が含まれる。
首相によれば、この種の交流は複雑緩慢なもので、その成果は決して統計数字により判定できるような明確な形では現れない。こうしたことから持続的な交流努力には資源/財政面の支援が必要で、今年3月のバンコクにおける欧亜会議で創設が決まった亜欧基金が重要な役割を担うことになると言う。(ST,LZ:10/15)
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