1996-10-15 ArtNo.7997
◆<星>上半期のアプリケーション・ソフト販売47%ダウン
【シンガポール】アジア太平洋地域のアプリケーション・ソフトウェア販売は今年上半期に24%増の7億200万米ドルに達したが、シンガポールにおけるそれは47%ダウン、1120万米ドルにとどまった。
ワシントン拠点のソフトウェア出版業者協会(SPA)はこのほど以上の調査報告を発表した。しかしBT紙のインタビューを受けたマイクロソフト等主要ソフトウェア会社のシンガポール・オフィスはいずれも同期の売上は拡大したとしている。ロータス幹部は「上半期の出荷が激増したとは言わないが、依然として成長を見た」とするとともに、「マイクロソフト(シンガポール)は打撃を受けており、SPAの数字は明らかに同社の状況を反映したもの」、「ノベルからカナダ企業コーエルに販売権が移転されたワードパーフェクト売上の下降を反映している可能性もある」と指摘した。しかしマイクロソフト幹部は「4-6月の間は小売り市況不振の影響を受けたが、前半は好調で、1-6月を通じた数字は依然として昨年同期を55-57%上回った」と述べている。ノベルのASEAN担当重役(MD)は「シンガポールにおけるソフトウェア販売は確かに減速しているが、ノベルの営業額は健全な成長を遂げている」と語った。しかし同氏はSPAの調査対象とされていないネットウェア・オペレーティング・システムとアプリケーション・ソフトを区別しなかった。市場調査会社データクエストのアナリストは、シンガポールのような比較的成熟した市場においては、ソフトウェア売上の大きな部分がアップグレードで占められ、この種の売上は、ハイ・プライスのフルパッケージのそれを大幅に下回ると指摘した。SPAスポークスマンは「データはソフトウェア会社自身から提供されたもの」とする一方、ソフトウェア売上のような変動の激しい領域の統計は不完全な科学分野で、SPAの数字は一般的トレンドを把握する材料として提供されているとコメントした。(BT:10/14)
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