1996-10-14 ArtNo.7978
◆<星>アナリスト、第3四半期予想成長率を3.4%に下方修正
【シンガポール】当地証券会社のアナリストらは、シンガポールの8月の製造業生産が7.6%のマイナス成長を記録する中で、第3四半期の国内総生産(GDP)成長予測を平均3.4%に下方修正した。
BT紙のインタビューを受けた当地証券会社12社のアナリストらは1社を除きいずれも予想成長率を0.5~3.3%ポイント下方修正した。この結果、最も悲観的なものはわずか1.0%、最も楽観的なものでも5%にとどまった。今年通年の成長見通しについても平均6.7%と、政府見通しの7-8%のレベルを下回った。シンガポール経済は今年上半期には予想外の8.9%の成長を見たものの、6月と8月には国産非石油製品輸出が各6.1%と6.3%のマイナス成長に陥り、8月には電子生産もほぼ4年ぶりのマイナス成長を記録した。最も悲観的見通しを示したクロスビー証券のアナリストは第3四半期の製造業生産はマイナス1.1%、金融/ビジネス・サービスはマイナス4%、商業はプラス2.2%、運輸通信はプラス6.4%、建設はプラス15%と予想している。またUBS証券のアナリストは不振は来年第1四半期まで持続、回復が見込めるのは来年第2四半期以降と指摘した。しかしアナリストらは一様に今回の不振は1985年のリセッションほどではないとしている。(BT:10・12)
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