1996-10-10 ArtNo.7945
◆<泰>GM、QS9000規格の適用を99年に延期
【バンコク】ジェネラル・モーターズ(GM)タイランドは地元部品サプライヤーに対するQS9000の適用期限を当初の1997年から1999年に延期した。
QS9000は米国自動車会社ビッグ・スリーにより共同開発された工業規格で、ISO9001に3社独自の品質基準等を加味したもの。当初同基準は1997年までに全世界で導入される予定だったが、実際のところそれまでに基準を満たせる地元サプライヤーは数社に過ぎないことから、GMのタイ工場が稼働する99年まで延期された。タイ工業規格研究所(TITI)によると、現在ISO9001の認定を受けた自動車部品サプライヤーは10社存在するに過ぎない。しかしタイ産業連盟(FTI)によれば、大手自動車部品会社200社の半数がQS9000の基準を満たす潜在性を備えている。またもう一つの選択の余地はQS9000に通じた欧米の部品会社と合弁を組むことで、すでにTRW、デルフィ、テネコ等の企業がこの種の合弁に関心を表明、投資局と協議を進めていると言う。(BD:10/9)
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