SEAnews 1996-10-10 ArtNo.7941

【クアラルンプル】オランダ拠点のジオテクスタイル製造会社ロイヤル・テン・ケイトＮＶはマレーシアを拠点にアジア市場を開拓、向こう3～4年内に域内のトップ・プレーヤを目指す。
ロイヤル・テンのクリス・ローソン重役(地域担当CEO)が8日催されたプタリン・ジャヤ事務所の開所式の席上語ったところによると、道路や港湾建設等の土木工事に使用される非綿繊維や軍需用ハイテク繊維、例えば防弾チョッキ原料の製造流通を手がけるアムステルダム証取上場の同社の営業額は今年100％の増加が見込まれ、来年度も同レベルの成長を見込んでいる。インフラストラクチャー事業の成長率は欧州では0～3％、北米では3～6％であるのに対して、アジアでは年率15％に達する。同社は来年は4000トンの繊維の移動を手がける予定で、アジア、取り分けマレーシアに製造拠点を建設することも検討している。現在同社の世界売上に占めるアジアの比率は6％に過ぎないが、5年内に25％に拡大する見通しと言う。(STAR:10/9)