1996-10-09 ArtNo.7924
◆<馬>TRI、米国衛星通信会社オーブコムの15%権益買収
【クアラルンプル】クアラルンプル証取(KLSE)上場の運輸/通信会社テクノロジー・リソーシズ・インダストリーズBhd(TRI)は7日米国衛星通信会社Orbcomm Global L.P.の15%の権益を4500万米ドルで買収する契約を結ぶとともに、後者の東南アジアにおけるサービス・ライセンスも獲得した。
オーブコムのアラン・パーカー社長によると、3億3000万米ドルのオーブコム・システムは現在稼働しているものとしては世界唯一の低軌道衛星システムで、ショート・メッセージの送受信や地球上の位置の測定(低コスト)に利用できる。応用領域としては個人間の緊急通信、遠隔地の資産や環境のモニター、盗難車の発見、追尾、コミュニケーション、双方向のEメール交換を上げることができる。目下衛星は2基だが、来年には別に26基の衛星が打ち上げられる。潜在顧客は1億6800万人と見込まれ、内3分の1がアジア太平洋地域顧客により占められる。Orbcomm Global L.P.にはTRIの他、米国のオービタル・サイエンス・コーポレーションとカナダのテクノロジー・インクが出資している。
またTRIのアズハル・アスムニ副社長によると、TRIは700万~800万米ドルを投じてオーブコム・ゲートウェイの地上ステーション及びメッセージ・プロセッシング・センターをマレーシアに設ける。マレーシアの地上基地の完成に伴い、マレーシア国内の他、シンガポール、ブルネイの契約者も1998年までにはサービスが受けられるようになる。(NST,MBT,ST,BT,LZ:10/8)
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