1996-10-08 ArtNo.7906
◆<星>PCビジネス離脱で業績改善:NCR上級副社長
【シンガポール】昨年9月にパーソナル・コンピューター(PC)ビジネスからの撤退を決めたナショナル・キャッシュ・レジスター(NCR)社は今年第2四半期には過去16四半期以来初めて1100万米ドルの利益を計上、業績を改善させた。
NCRのデニス・ロバーソン上級副社長がBT紙に語ったところによると、同社の損失は主にPCビジネスに伴うもので、それ以外の中核ビジネスにはシステム及びサービスが含まれる。昨年のNCRの売上は82億米ドルに達した。今年第2四半期には3700万米ドルの損失を出したものの、第2四半期の黒字は業績好転の前兆と見なされる。広帯域等の高速データ交換技術の成長が、サーバーの計算処理機能を拡大し、クライアントの負担を軽減させる一方、クライアント側のハードウェアーの需要を縮小させつつある。市場ではネットワーク・コンピューター等の軽便なクライアントが成長し、PCの成長は鈍化している。また磁気ディスクの値下がりはTeradataシステムの成長を加速しており、NCRは同領域では世界の指導的地位を維持していると言う。(BT:10/7)
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