1996-10-07 ArtNo.7898
◆<泰>投資局、輸入熱延鋼に対する課徴金の可能性否定
【バンコク】タイ投資局(BOI)は国内唯一の熱間圧延スチール・メーカー、サハウィリヤ・スチール・インダストリーズ(SSI)の求めに応じ、輸入熱延鋼材に課徴金を課す可能性を否定した。
SSIは東欧産熱延鋼材のダンピングで深刻な損失を被ったとして、現行の10%の輸入税に加え50%の追徴金を科すよう政府に陳情していた。BOIのSolos Ngamwongwan部長(鉄鋼投資振興担当)によると、熱間圧延鋼材会社が損失を被っているのは世界的な現象で、輸入鋼材に課徴金を課せば国内の鋼管メーカーに影響が及ぶため、同要求を入れることはできないと言う。同氏はまたタイノックスが冷間圧延鋼材の輸入税を10%乃至20%引き上げるよう要求したとの噂を否定、仮にその種の陳情があっても受け入れる訳には行かないと語った。目下の輸入税率は20%だが、15%がより実際的な水準と言う。(BD:10/5)
|