1996-10-07 ArtNo.7888
◆<星>フレクステック、新ビジネスで二桁成長期待
【シンガポール】セスダック登録の電子部品流通業者フレクステック・ホールディングズはサービス/製造業務の拡張や中核とする流通業務の健闘で向こう3年2桁の増益を実現できるものと予想している。
ジョーゼフ・オー会長によると、同社は今年に入って以来製造事業に500万Sドルを投資、内100万Sドルはカリフォルニア拠点のインディジタ・コープのデジタル・ビデオ・テープ・コントローラ技術に投じられた。インディジタはインターネットやサテライトTVからフルレグスのデジタル・ムービーをダウンロードし、記憶/再生できる4mmのテープ・ドライブを開発している。新製品と、デジタル・ビデオ・ディスク(DVD)との相違は、再生だけでなく記憶もできること。従来のテープ・ドライブが800~1400米ドルするのに対し、同新製品は約500米ドルで来年市場に投入される。目下フレクステックはインディジタの20%未満のシェアを有するだけだが、同出資率は更に拡大される。
フレクステックはまた携帯用PC(パソコン)、携帯電話機、ペジャー等のミニチュア電子製品に使用されるチップの製造を手がける子会社Flexeraをシンガポールに設立した。新会社はタイセンの新工場で来年初から操業を開始する。1995年3月期の年商7000万Sドルには、流通業務が約85%、充電器/テープ/リール製品等の販売/サービスが15%、それぞれ貢献した。新領域への進出に伴い同比率は向こう3年間に50:50に成る見通しだ。オー氏によると業況は回復に転じていると言う。(ST,BT,LZ:10/5)
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