SEAnews 1996-10-05 ArtNo.7875

【シンガポール】シンガポール証取(SES)上場の不動産開発会社ファースト・キャピタル・コーポレーション(FCC)は3日、ロンドン証取上場のベンチマーク・グループPlcの2033万株(33.7%)を、ロンドン・キャピタル・ホールディングズ(LCH)から3250万ポンド(S$7100万)で買収すると発表した。
フレンズ・プロビデント・ライフ・オフィスの完全出資子会社のＬＣＨはベンチマークの35％のシェアを維持する。ＦＣＣ－ＬＣＨの同取引は、ベンチマークがロンドン中央市街の不動産物件10件をＬＣＨから1億1390万ポンドで買収することが条件とされている。永久所有権付きの物件6件と、長期所有権付きの物件4件からなるこれらの不動産は、年間890万ポンドの賃貸収入と、7.4％の投資収益率が見込まれている。ベンチマークは1株160ペンスで新株4143万株をＬＣＨに対して発行するとともに、現金4760万ポンドをＬＣＨに支払い、同買収を実行する。ＦＣＣがＬＣＨから購入するベンチマークの2033万株はその一部。ＬＣＨはさらにベンチマークの1724万株を1株160ペンスで私募及び公募にかけ、また銀行借り入れを通じて、4760万ポンドの支払いに当てる。
ＦＣＣの50.6％の権益は香港証取上場のＧｕｏｃｏグループが握っており、後者にはマレーシアのホンリョン・グループが30％出資している。また上記の取引が完了するとマレーシア・ホンリョン・グループのベンチマーク持ち株は現在の47.6％から1.3％に後退、結局ホンリョン・グループとＦＣＣが合わせて35％のベンチマーク権益を握ることになると言う。(ST,BT:10/4)