SEAnews 1996-10-05 ArtNo.7874

【シンガポール】フォーチュン誌の世界500社ランキングで5年連続、30位以内にランクされている中国最大の総合商社シノケム(中国化工進出口総公司)のシンガポール子会社シノケム・アジア・ホールディングズ(SAH)は1年以上に及ぶ遅延の後、ついにシンガポール証取(SES)上場を果たす見通しだ。
シンガポール、タイ、韓国を拠点とする傘下商社5社の持株会社としてシンガポールに設立されたＳＡＨは今年4月、米ドル建てによる上場をＳＥＳに申請、リードマネージャーにはＵＯＢを指名した。同グループ投資部門のシノケム・インベストメントはＳＡＨの60％のシェアを維持し、残りの40％が公開される。証券業界筋によると、ＳＡＨは新設されたＳＥＳ外国銘柄取引所に上場される第2の銘柄になる見通しだ。ＳＡＨのフー・ヨン会長が3日語ったところによると、グループの他部門を海外証取に上場することも検討されていると言う。ＳＡＨ傘下のシノケム・トレーディング(ｼﾝｶﾞﾎﾟｰﾙ)とシノケム・インターナショナル・オイル・シンガポールの2社は過去5年間に年率10％の成長を維持しており、昨年の2社売上は合計7億5000万米ドルに達した。両社は経済開発局(EDB)の地域営業本部(OHQ)ステータスと貿易開発局(EDB)の公認石油トレーダー(AOT)ステータスの認定も受けている。(ST,BT:10/4)