1996-10-02 ArtNo.7836
◆<馬>レノン、アルゼンチンにM$12億尿素工場建設検討
【ワシントン】レノンBhdとその系列会社ムカル・イダマンSdn Bhdは月曜(9/30)、アルゼンチン政府官員からサンタフェのロザリオに12億Mドルを投じて尿素肥料工場を建設するよう提案された。
マレーシア政府の経済顧問も務めるダイム・ザイヌディン元蔵相がブエノスアイレスから電話インタビューに応えたところによると、3年後の操業開始が目指され、天然ガスを原料に年産70万トンの顆粒状尿素が製造される。マレーシア企業には70~80%の出資が求められている。カルロス・サウル・メネム大統領の招きでアルゼンチンを訪れたダイム氏と、レノンのハリム・サアド会長及びムカル・イダマンのアズマン・フィルダウス・シャフィ重役(MD)は、密室会議の席上、ブリティッシュ・サファーLtdの事業化調査が完了する数ヶ月後に再度交渉に臨むことを約束した。アズマン重役によると、アルゼンチンの尿素肥料消費は50万~60万トンで、2000年には100万トンに達する見通しだ。これに対して現在10万トンが国内生産されているが、カナダ系企業が目下年産60万トンの製造計画に関する交渉を進めている他、別に2社が尿素の製造に関心を寄せている。またアルゼンチンはトンあたり300米ドルで、尿素肥料を輸入しているが、同国における製造コストは55米ドルに過ぎず、またトン当たり230米ドルで近隣諸国に輸出することができる。仮に実行が決まればムカル・イダマンは同プロジェクトに40%出資、子会社の英国企業コステインPlcを通じてプラントの建設を引き受ける。コステインはユーロ・トンネルや香港空港の建設にも参加した実績を有すると言う。(NST,MBT,STAR:10/1)
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