SEAnews 1996-10-01 ArtNo.7815

【シンガポール】エージェントらは複数のビルのバイヤーを求めて密かに奔走しているが、少なからぬオーナーはその事実を否定している。
ペナン・ロードのパーク・モールを所有するウィンタイや、79アンソンロードの一部フロアー及びロビンソン・ポイントを所有するＤＢＳランドは、その持ちビルは長期的な投資対象で、ブロック販売する考えはないが、もし合理的な価格がオファーされるなら考えないでもないとしている。ある不動産コンサルタントは「市場には多くのバイヤーが存在するが、売り手は少ない。とは言えビル1棟の取引では1％のコミッションでも100万Ｓドルを超えるため、エージェントらは売り手を求めて奔走している」と説明する。しかし別のアナリストは「エージェントが当てもなく、ビルの売り手を探し歩く訳はなく、ある種の期限付きの物件が目標とされている」と語る。また他の観測筋は、密かに市場に売りに出されている物件の多くは、オーナーのメイン・プロパティーではない、優良地の周辺に位置する築後数年を経たビルと指摘した。
ＳＴ紙は公開／非公開で売りに出されている(またはその可能性のある)ビルとして以下のリストを掲載した。永久所有権付き：フィンレーソン・グリーン(ﾗｯﾌﾙｽﾞ･ﾌﾟﾚｰｽ付近:8万2000平方ﾌｨｰﾄ)、プライム・センター(ﾐﾄﾞﾙ･ﾛｰﾄﾞ:7万平方ﾌｨｰﾄ)、268オーチャード・ロード(13万1550平方ﾌｨｰﾄ)、79アンソン・ロードの数フロアー、ロビンソン・ポイント(ﾛﾋﾞﾝｿﾝ･ﾛｰﾄﾞ建設中:12万8300平方ﾌｨｰﾄ)、エイペック・タワー(ｱﾝｿﾝ･ﾛｰﾄﾞ:9万平方ﾌｨｰﾄ)、パラゴン・バイ・ソゴー(ｵｰﾁｬｰﾄﾞ･ﾛｰﾄﾞ:30万3000平方ﾌｨｰﾄ)。
99年地権付き(1969年より)：1シェントン・ウェイ(前ﾛﾋﾞﾝｿﾝ･ﾊｳｽ:20万6610平方ﾌｨｰﾄ)、マリーナ・ハウス(ｼｪﾝﾄﾝ･ｳｪｲ:13万2000平方ﾌｨｰﾄ)、パーク・モール(ﾍﾟﾅﾝ･ﾛｰﾄﾞ:27万5000平方ﾌｨｰﾄ)、ニュー・カッページ・センター(建設中:23万3000平方ﾌｨｰﾄ)。99年地権付き(1982年より)：セシル・コート(ｾｼﾙ･ｽﾄﾘｰﾄ:8万6000平方ﾌｨｰﾄ)。99年地権付き(1994年より)：スタンフォード・コート(ｽﾀﾝﾌｫｰﾄﾞ･ﾛｰﾄﾞ:4万5000平方ﾌｨｰﾄ)、99年地権付き(1995年より)：チャイナ・スクエアー・パーセルＤ(ﾌﾟﾙﾃﾞﾝｼｬﾙ･ﾀﾜｰ:24万平方ﾌｨｰﾄ)、チャイナ・スクエアー・パーセルＥ(36万平方ﾌｨｰﾄ)。(ST:9/30)