1995-01-10 ArtNo.78
◆<星>ゴールドトロンのロシア合弁会社、ナスダック登録計画
【シンガポール】シンガポール企業ゴールドトロンが現地合弁でウラジアオストックに設立したニュー・テレフォン・カンパニー(NTC:ロシア語名Novaya Telefonnaya Companiya)は米国セスダック及びウラジアオストック証取を通じた資金調達を計画している。
NTCにはゴールドトロンが49%、地元企業のAcfes及びFesco(ファー・イースタン・シッピング・カンパニー)が各27.13%と20%を出資、その他のロシア企業が残りのシェアを握っている。Acfes幹部によれば、NTCはロシア通信省からウラジオストックとナホトカにおける電話15万回線の敷設を認められている他、プリモルスキー省(ウラジオストック/ナホトカが所属)の電話交換業務を手掛けるElectricheskaya Svyazの38%権益をPrimorsky Krai Property Fundから買収する権利を得ている。後者の権利実行によりNTCは別に8万7000回線分の電話サービスや国内/国際電話交換サービスを提供できる。ゴールドトロン社はNTCが合計23万7000回線の電話サービスにより95年以降3年間に2億8000万米ドルの営業額を実現できるものと予想している。NTC幹部によれば、同社の払込資本700万米ドルは当初数期の電話敷設事業コストを賄うことができるが、同社は向こう3年間に少なくとも2000万米ドルの投資が必要で、このため証取上場が検討されている。目下ウラジオストック証取では取引が行われているものの、公募計画は同社が初めてのケースになる見通しだ。(BT:1/9)
|