SEAnews 1995-03-08 ArtNo.779

【クアラルンプル】マレーシアン・インターナショナル・シッピング・コーポレーションBhd(MISC)はパーム油輸送市場におけるシェアを今日の10～15％から向こう4～5年内に25～20％に拡大する計画だ。
ＭＩＳＣのアリフィン・アリアス重役(MD)が6日韓国のヒュンダイ・コーポレーション及びヒュンダイ・ヘビー・インダストリーズCo Ltdと、3万トンのパーム油／化学品輸送用タンカー2隻、総額4000万米ドルの建造契約を結んだ後語ったところによると、これら2隻が完成すると、同社が所有するこの種のタンカーは8隻、合計21万3725トンとなる。ＭＩＳＣは別に2隻の化学品用タンカーを建造する計画で、近く入札を募集する。ヒュンダイ社は今年8月と10月に4万3000トンのバラ荷船2隻、12月に4469ＴＥＵ(20ﾌｨｰﾄ･ｺﾝﾃﾅ換算単位)のコンテナ船1隻をＭＩＳＣに引き渡す。ＭＩＳＣはこの他、日本、スペイン、マレーシアの造船会社に合計8隻の輸送船の建造を発注しており、現在54隻の持ち船に97年までに少なくとも10隻が追加される。これにより積載能力は合計210万トンに達する。同社はＡＦＴＡ(ｱｾｱﾝ自由貿易地区)の結成に向け、域内市場の開拓を積極化する方針で、マレーシア、タイ、インドネシア、シンガポール間のフィーダー・サービスも強化する計画だ。(NST,NS,SJLZ:3/7)