1996-09-28 ArtNo.7785
◆<星>ウィンタイ、合弁でコックピット・ホテル買収
【シンガポール】ウィンタイ・ホールディングズが50%出資する合弁会社ウィンピーク・インベストメントは、テオ・ライスィ氏(66)が8月に売りに出したコックピット・ホテルおよび隣接する不動産を3億8000万Sドルで買収した。
ペナン・ロードとクレメンソー・アベニューに沿った同フリー・ホールド不動産の面積は15万888平方フィートで、コックピット・ホテル、ホテル裏の駐車場、救世軍本部が入居していたタン・ヨックニー氏の元邸宅(史的建築物指定)などを含んでいる。ウィンタイのエドムンド・チェン副会長は、3億8000万Sドルは手頃な値段としている。同氏によると、再開発プランは合弁パートナーと協議後発表する予定だが、駐車場には住宅を開発、タン・ヨックニー旧宅はクラブもしくはレストランに改修することを検討している。ウィンタイはサービス・アパートメントの経営は手がけているものの、ホテル経営は初めてのこと。合弁会社ウィンピークにはウィンタイのほかシンガポールと香港の2社が出資しているもようだが、チェン氏は2社の社名を明らかにしなかった。
売り手のテオ氏はコックピット・ホテルと駐車場を1983年に6300万Sドルで、タン旧宅を1991年に2000万Sドルで購入している。同氏は当初5億Sドルの売値をオファーしていたが、3億8000万Sドルで手放すことに同意、手に入れた資金はオーストラリア、マレーシア、米国のホテル等、他の不動産事業に投資するとしている。(ST,BT,LZ:9/27)
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