1996-09-28 ArtNo.7783
◆<星>フィリップス、アジア太平洋地域にUS$15億投資
【シンガポール】オランダのフィリップス・エレクトロニクスは2001年までにアジア太平洋地域に15億米ドルを投資する。
フィリップス・エレクトロニクス・アジア・パシフィックのフランス・スルーター会長によれば、投資は主に台湾、中国、マレーシア、シンガポールに集中されるが、インド、インドネシア、フィリピンにも投資される。こうした投資は新製品、例えばウェブTV等のマルチメディア製品、消費者向け通信機器、同部品(例えばブラウン管や半導体)の開発や製造に投じられる。アジア太平洋地域はフィリップスの昨年の営業額420億米ドルの20%に、また営業利益26億米ドルの30%に貢献した。2000年には500億米ドルの営業額と40億米ドルの営業利益の各37%にアジア太平洋地域が貢献する見通しだ。フィリップスは特に消費者用通信機器市場における野心的な計画を準備している。
フィリップス・エレクトロニクスの完全子会社、フィリップス・コンシュマー・コミュニケーション(PCC)はこの日、ハイエンドGSMフォーンとコードレス・フォーンを含む一連の新製品を発表した。PCCは今世紀末までにセル式電話市場におけるシェアを今日の一桁台から20%に引き上げ、コンシュマー・テレフォニー領域で世界のトップ・スリーを目指す。シンガポールは世界ビジネスのサプライ・ベースとして重要な役割を担う。目下セル式電話の製造を手がけているトアパヨ工場の製造能力は来年大幅に拡大されると言う。(ST,BT,LZ:9/27)
|