1996-09-26 ArtNo.7758
◆<馬>ハリム氏、Intriaの支配権掌握を公式に確認
【クアラルンプル】複合企業レノンBhdのハリム・サアド会長は24日、積極的な企業買収を進めるインフラ事業会社Intria Bhdの支配権益を掌握していることを初めて確認した。
ペナン大橋の経営権を有するIntria(前社名アシドケム)は過去2ヶ月だけで、英国エンジニアリング会社コステイン・グループの40%の権益、ケーブル・メーカー、FCWホールディングズの30.1%の権益、コンクリート建材メーカー、ACPインダストリーズBhdの23.4%権益買収を相次いで提案した。有料道路経営会社メタコープの支配権も有するIntriaのこうした積極的な企業買収の背後にはハリム氏が介在するものと噂され、その故にIntria株に対する投資家の強い関心を呼んできたが、同社はこれまでハリム氏との関係を否定し続けていた。
この日クアラルンプル証取(KLSE)に提出されたフォーム29B上でハリム氏は、最近の1200万株の売却後、依然として間接的にIntriaの1億5504万株、総発行株式の53%を保持していることを明らかにした。ハリム氏は1994年にメタコープの23.3%の持ち株を売却したのと引き替えに、当時のアシドケムの16.6%の権益を手に入れた。アナリストらはハリム氏がIntriaをレノン同様新たなコングロマリットに仕立て上げるものと予想している。(BT:9/25)
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