1995-03-08 ArtNo.774
◆<星>経済開発局、記憶装置産業の付加価値低迷に注目
【シンガポール】経済開発局(EDB)は設備能力の急速な拡大に関わらず、記憶装置産業の付加価値生産が過去数年20億Sドル台に低迷し、一歩も前進せぬことに注目している。
EDB幹部がIDEM主催の記憶装置セミナーで語ったところによると、シンガポールの製造業に占める電子産業の比率は50%、電子産業の付加価値生産に占める記憶装置産業の比率は22%と、いずれも高率だが、シンガポールのような小国が特定産業を振興する際には不可避なことと言える。同局はこうした点よりはむしろ記憶装置産業の付加価値生産の低迷を重視しており、同部門のこの方面の能力向上策を模索している。EDBはクラスター・ディベロプメント・ファンドを通じて目下地元記憶装置産業の設備開発能力の強化を支援しているが、これも付加価値生産拡大策の一環である。同部門の研究開発(R&D)活動は今後一層活発化する見通しで、今年は光学記憶装置領域の顕著な拡大が見込まれる。この点については近く関係投資プロジェクトが発表されると言う。(LZ:3/7)
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