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1996-09-24 ArtNo.7725
◆<星>ウィンドウズNTによるPCブーム再現は期待薄?
【シンガポール】ここ数ヶ月マイクロソフトのウィンドウズNT4.0オペレーティング・システムが、PC(パソコン)ブームを再現するのではないかといった期待が高まっているが、スミス・バーニーのバリ・ボサック主任(コンピューター産業担当調査MD/コンピューター・インダストリー・アナリスト・グループ元主任)はそうした可能性を否定した。
ボサック氏によれば、PC産業は今年も18-20%の合理的な成長率を維持する見通しだが、昨年のクリスマス景気の再現を期待することはできない。昨年のブームは富裕な消費者の気まぐれな熱狂に伴うもので、先週発売されたNT4.0にこうしたフィバーの火付け役を期待するのは無理である。企業が先を争ってペンティアムやペンティアム・プロPCを購入することはなく、企業がウィンドウズ95やウィンドウズNTに移行するには多くの時間を要することを理解せねばならない。
そこで現在の状況下における勝者は誰かと言えば、記憶装置会社のEMCコープ、シーゲート、IBM、ウェスタン・デジタル等が挙げられ、PCメーカーでは多少リスクが伴うがアップルを推薦できる。アップルは時宜を得た研究を進めており、近くある種の興奮を呼ぶ新製品を発表する予定だ。しかしコンパックは既にハイ・マージン時代を経過し、岐路に直面するものと見られ、リスクが大きい。ネットワーキング業界ではシスコやサンの潜在性が注目される。スターと言えばヒューレット・パッカード、サン、マイクロソフト、インテルを挙げることができるが、あるいはIBMもトップ・リストに加えることができる。
しかし、米国経済の予想される後退が、本格的なリセッションの前奏になるなら、全ての期待は喪失すると言う。スミス・バーニーの予想では米国のGDP成長は今年上半期の3.4%から下半期の2.6%に鈍化、来年上半期には更に1~1.5%に減速する見通しだ。(BT
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