1996-09-24 ArtNo.7722
◆<星>MIT、チップ製造工程の迅速/総合化目指す
【シンガポール】マニュファクチュアリング・インテグレーション・テクノロジー(MIT)は、半導体製造工程の迅速化や顧客の注文に寸分違わぬ正確さを実現する総合システムの開発を目指している。
MITのトニー・クォン重役(MD)によると、同社が目下開発中のシステムは一般に6~7日を要する製造作業を半日で終えることができる。包装作業に関しては、顧客の注文とピッタリ同じ量を製造するため、過剰供給に伴う値下がりの恐れがない。また半導体企業は製造工程の各段階で様々な加工設備を必要とするが、同社はこうしたこうした様々な工程を1の自動化システムに統合する。このため必要労働力も大幅に削減できる。同社は経済開発局(EDB)から150万Sドルの補助を得ており、研究開発には1年半から2年を要する見通しだ。1992年に法人化された一族企業のMITは半導体業界向け機器の設計/製造を手がけ、これまで毎年営業額を倍増させてきた。今年は不景気で20~30%の成長にとどまりそうだが、来年からはまた年間100%以上の成長が見込め、98年末か、99年初のシンガポール証取(SES)上場を目指していると言う。(BT:9/23)
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