1996-09-23 ArtNo.7707
◆<星>エイサー売上げの20%にネットPCが貢献?
【シンガポール】シンガポール証取(SES)上場のエイサー・コンピューター・インターナショナル(ACI)は20日シンガポールで売り出されたネットPC(インターネット・アクセス用パソコン)エイサーベーシックがエイサー売上げの15~20%に貢献するものと期待している。
アドバーンスト・マイクロ・ディバイスの5X86-133MHzプロセッサー(ペンティアム75MHzに相当)/4Mb-RAM/Iomegaの100Mb-Zipドライブを標準装備し、市販価格約500米ドルのエイサーベーシックは低廉なインターネット・サーフ・ボードとして使用できるだけでなく、教育用PCや企業内コンピューター・ネットワークの特殊用途端末として利用できる。
ACIのウィリアム・ルー重役(CEO)によると、同製品は中国、タイ、インドネシア等の国民所得が比較的低い諸国で既に販売されており、インドネシアではコンパックはメルセデス・ベンツ、エイサーベーシックはフォルクスワーゲンと見なされている。売上げ見通しは依然として何とも言えないが、向こう5~10年内にネットPCのユニット販売は従来のPCと同数になるものと見られる。PC業界の先行きに関しては米国半導体業界のBB(ブック・ツー・ビル)レシオとインテルの第3四半期業績が注目されるが、BBレシオは引き続き改善が見込める。中国/タイ/韓国の政情不安定やシンガポール/マレーシアの経済成長鈍化が不安材料だが、来年も世界のPC産業は15%の成長が見込めると言う。(ST:9/21)
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