SEAnews 1995-01-10 ArtNo.77

【シンガポール】シンガポール証取(SES)上場のＨＴＰホールディングズは近く権益を買収する中国四川省のシームレス鋼管製造会社成都無縫鋼管廠(ﾁｬﾝﾄｩｰ･ｼｰﾑﾚｽ･ｽﾁｰﾙ･ﾁｭｰﾌﾞ･ｶﾝﾊﾟﾆｰ:CSSTCL)を海外証取に上場させる計画だ。
ＨＴＰ社の王亜克重役(MD)によると最近開かれた特別株主総会でＣＳＳＴＣＬの19.6％権益を約4億元(S$7010万)で買収する計画が承認された。ＣＳＳＴＣＬは中国最大のシームレス鋼管会社で、中国市場の20％のシェアを握っている。ＣＳＳＴＣＬは香港証取上場の条件も満たしており、ＨＴＰは買収した権益の一部を公開し、上場させる計画だ。しかし、いずれの証取に上場させるかはまだ決まっていない。ＣＳＳＴＣＬへの資本参加は中国国務院直属の中国光大集団(ﾁｬｲﾅ･ｴﾊﾞｰﾗｲﾄ･ﾎｰﾙﾃﾞｨﾝｸﾞｽﾞ:CEH)がＨＴＰ権益を買収して以来、ＨＴＰが実行する初の大型投資事業。ＣＥＨは現在ＨＴＰ社の30％近い権益を握り、最大株主となっている。ＣＥＨはＨＴＰを東南アジアにおける主要な投資窓口として利用する方針だ。ＣＥＨは当初ＨＴＰを利用して貿易／観光事業を進める計画だったが、現在は収益が見込める事業で有れば、何でも手掛ける考えだ。一方、ＨＴＰはＣＥＨの中国におけるネットワークや経験を利用し対中投資や投資コンサルタント・サービスも手掛ける計画で、目下複数のシンガポール企業と中国ビジネスに関する商談を進めている。ＣＥＨはまた香港系列企業を通じて権益を握る当地百貨店エンポーリアムを利用して中国国内に百貨店やコンビニエンス・ストアー・チェーンを展開する可能性を研究していると言う。(LZ:1/9)