1996-09-20 ArtNo.7689
◆<比>鉄鋼会社NSCの20%権益、第3者に売却も
【マニラ】マレーシア企業ウィン・ティック・ホールディングズBhd(WTHB)が今月末までに、フィリピン・ナショナル・スチール・コープ(NSC)の20%の権益を追加購入しなければ、第3者に売却することになる。
フィリピン国営ナショナル・デベロプメントCo(NDC)の匿名の幹部は18日、以上の方針を語った。WTHBは現在NSCの55%のシェアを握っており、NDCが残りの45%を所有している。昨年結ばれた契約の下、WTHBは更に20%のシェアを9000万米ドルで購入するオプションを認められている。しかしながら18日現在、WTHBは2000万米ドルのみを支払い、残りはガンダ・ホールディングズBhdの2000万米ドル相当の株式と、丸紅を通じた5000万米ドルの注入で賄うと提案している。目下NDCはWTHBの同支払い条件に検討を加えているが、もし受け入れられないと判断すれば、第3者に売却することになる。同シェアに関心を表明しているものには川崎製鉄とビジネスマンのWilliam Gatchalian氏が含まれる。NDCは残された25%の権益の内の20%を10月2日に入札にかける予定だが、WTHBがオファーされた20%を購入しないなら、これも上乗せし、NSCの40%のシェアを入札にかけることになると言う。(BT:9/19)
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