1996-09-19 ArtNo.7668
◆<馬>トランス・アジア鉄道計画コスト、US$8.964億
【クアラルンプル】シンガポールから中国の昆明に至るトランス・アジア鉄道計画のコストは8億9640万米ドルにのぼる見通しだ。
マラヤ鉄道KTM Bhdのアブドル・ラヒム・オスマン重役(MD)が17日催されたトランステック96展示・会議に提出した報告書によれば、クアラルンプル/バンコク/プノンペン/ホーチミン/ダナンを経由する5513キロのルートは、提案された4ルートの中で最長だが、早期実現の可能性も最も大きい。鉄道の軌道が存在せぬ498キロの敷設コストはエスカップの基準ではキロ当たり180万米ドルにのぼり、金融問題が大きなハードルの1つになる。
一方、ラオスの提案したビエンチャン経由の全長3514キロのルートは最短ながら、山岳地帯を通過するため、コストが嵩む。ミャンマーが提案した同国東部を通過するルートは新たに軌道を敷設する区間が1204キロに達し、またミャンマーの政情が懸念材料となる。最後のミャンマー北部を通過するルートも同様にミャンマーの政情不安が問題点と言う。(MBT
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