1995-03-07 ArtNo.766
◆<馬>当局、インサイダー取引容疑の銀行買収計画を認可
【クアラルンプル】マレーシア証券委員会はインサイダー取引の容疑も提起されているアドバーンスト・シナジBhd(ASB)の銀行権益買収計画を承認した。
ASBは5日、ユナイテッド・マーチャント・バンク・グループ(UMG)の39.2%権益を、株式のスワップを通じて2億2966万Mドルで買収する計画が認可されたと発表した。証券委員会は先週、関係2企業の買収計画の公表遅延は規約違反に当たるとして厳重に訓戒したばかりで、またマレーシア投資家協会はインサイダー取引の疑いの有る同買収計画を認可せぬよう求めていた。 著名な実業家アハマド・スビ・バカル氏の旗艦ASBは昨年8月、クアラルンプル証取(KLSE)に上場したばかりのUMGに対して上場の翌日買収提案を行い、KLSEの歴史に新たな記録を打ち立てた。またUMG株は上場初日に公募価格(2.75Mドル)を149%上回る6.85Mドルに値上がり、その翌日には取引停止を命じられた。(ST:3/6)
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