1996-09-17 ArtNo.7637
◆<馬>電力会社TNB、情報システムに最大M$5億投資
【クアラルンプル】電力会社トゥナガ・ナシオナルBhd(TNB)は向こう5年間にロード・センター情報システムの拡充に2億5000万~5億Mドルを投資する。
TNBのアハマド・タジュディン会長が13日、電力供給監視・データ収集システム(SCADA)に関わる米国政府の支援受け入れ協定に調印後語ったところによると、大部分の技術的改善措置は社内で実行されるが、一部は公開入札を通じてシステム・サプライヤーに発注される。TNBは1996-2000年の間にSCADAの導入と電力供給の自動化を段階的に実行する。SCADAは送電/配電系統に発生した問題を瞬時に検知することを可能にする中央管制システムで、アプリケーション・ソフトウェアー、コミュニケーション・システム、インターフェースから成る。現状では停電に関する苦情が寄せられた時点で復旧班が現地に派遣され、停電の原因が調査されている。SCADA及び送配電自動化システムは先ず工業地区に、次いで主要都市のロード・センターに、そして一般消費地に段階的に導入され、投資収益の高い地域が優先される。如何なる電力会社も停電を発生させないと保証することはできないことから、安全対策の強化と同時に停電発生後の復旧に要する時間の短縮が目指される。この日調印された契約では、米国貿易開発機関(USTDA)の資金援助の下、米国企業ユーティリティー・コンサルティング・インターナショナルがSCADA導入に関する調査を引き受ける。TNBは既にクラン、ペナン、ジョホール・バル、バンサル、ランカウィに試験的にSCADAを導入していると言う。(MBT:9/14)
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