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1996-09-16 ArtNo.7627
◆＜泰＞不動産市場の不振に関わらずオフィス堅調：ＪＬＷ
【バンコク】今年上半期のバンコクの不動産市場は全般に不振だが、オフィス部門だけは堅調を維持している。
不動産コンサルタント会社ジョーンズ・ラング・ウートン(JLW)の報告によれば、経済成長の鈍化に伴い不動産市況は過去半年間悲観情緒に支配されており、完成したプロジェクトの件数も記録的な量に達したことから、買い手市場になっている。
しかしながら一等地のオフィス・スペースは依然高い需要を享受しており、バンコクのオフィス・スペースの30％が集中する中央ビジネス街(CBD)では未入居率は12％と、東部郊外地区の40％に比べ、良好な水準を保っている。例えばＪＬＷの990ラマIVは未完成にも関わらず、既に70％が入居予約済みとなっている。オフィスの稼働率は向こう12～18ヶ月引き続きハイレベルを維持しそうだ。
小売り不動産市場の供給は縮小しており、小型プロジェクトと郊外市場の成長が特徴的となっている。海外小売業者の需要が期待でき、例えばサイアム・ディスカバリ・センターなどは、完成前に関わらず70％が入居済みとなっている。 コンドミニアム部門は深刻な過剰供給に直面、ＣＢＤでは2万2000ユニットが完成した上、向こう3年間に更に3万3500ユニットが完成する見通しだ。未成約の完成／半完成ユニットは1万2000ユニットを数える。
工業不動産の需要は強く、一層の拡大基調を見せている。特に東海岸地区及びラヨンの見通しは明るく、鉄鋼、石油化学、自動車産業の好調がこうした基調を支えていると言う。(BD:9/14)
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