1996-09-16 ArtNo.7623
◆<馬>クワンタス、サバ州最大のパーム油精製施設建設
【クアラルンプル】サバ州拠点の油椰子農園会社KwantasコープSdn Bhd(KCB)は2250万Mドルを投じ、目下パーム原油精製施設を建設中で、新工場が1997年初に稼働すれば、パーム油業界における足場を一層強化できる。
KCBのスティーブ・クワン重役(MD)が13日催されたAseambankers(M)Bhdの公募引き受け契約調印式後語ったところによると、精油施設は同社がラハド・ダトゥに建設中の3170万Mドルの食用油コンプレックスの一部を成し、完全出資子会社のクワンタス・オイルSdn Bhdがプロジェクトを手がける。後者はグループ内だけでなく、域内の油椰子農園の産品の精製も手がけ、精製後のパーム油を直接、中国、パキスタン、インド、欧州に輸出する。精製施設の処理能力は当初1日600トン、その後6ヶ月間に日量1000トンに拡大され、最終的には日量4000トンが目指される。食用油コンプレックス内にはこの他、パーム・カーネルの粉砕工場や埠頭も設けられている。現在カーネル粉砕工場は日量28万8000トンのカーネルを処理、フル稼働しているため、新工場の建設が計画されている。KCBは1997年7月期の年商を2億Mドル、税引き前利益を3000万Mドルと見込んでいる。同社は額面1Mドルの1000万株を2.95Mドルで公開、クアラルンプル証取(KLSE)上場を図る。(NST,STAR:9/14)
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