1996-09-14 ArtNo.7601
◆<星>トゥアスに海水淡水化工場建設?
【シンガポール】シンガポール初の海水淡水化工場はトゥアスに設けられることになりそうだ。
公益事業局(PUB)水道部のチャン・ユンクム部長が12日語ったところによると、ドイツのコンサルタント会社Fichtner GmbH & Co KGが目下、トゥアス(2カ所)、チャンギ、テコン島、ジュロン・アイランド、ブシン島南部埋立地の合計6カ所について、採算性と技術調査を進めており、来年初めには完了する予定だ。政府はその報告に基づいて決定を下すが、トゥアスになる可能性が大きい。海水の淡水化でシンガポールの上水需要はどれだけ賄えるのかとの質問に、オン・ホーシム局長は「基本的にはコストが問題」と答えた。同局長によると、シンガポールの1日当たりの国内給水能力は目下需要の半分の1億ガロンで、同能力が急速に拡大する見通しはない。マレーシアに不足分の補充を依存する状態が当面続くものと見られる。1992年に発表されたインドネシアのビンタン島から給水を受ける計画もまだ実行段階に至っていないようだが、こちらもやはりコストが問題と言う。シンガポールの上水需要は今年上半期に前年同期比3%増加したが、下半期は一般に降水量が多いため、通年の需要は2.5~3%増になる見通しだ。昨年は前年比2.2%増だったと言う。(ST,BT,LZ:9/13)
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