1995-03-07 ArtNo.760
◆<星>AMD、第3四半期にK5チップを市場に投入
【シンガポール】米系マイクロプロセッサー・メーカーのアドバーンスト・マイクロ・ディバイシス(AMD)は、インテルのペンティアム・チップ及びその後継者P6チップに対抗するK5チップを今年第3四半期に市場に投入する。
AMDパソコン(PC)部門のビジャイ・パルマル主任(アジア担当)が先週当地で語ったところによれば、今年第4四半期にはペンティアムの処理速度を30%上回るK5チップを搭載したPCが市場に出回る見通しだ。同社はハイエンド486プロセッサーに対する需要増に応じるため10億米ドルを投じてテキサス州オースチンに新工場を建設中で、今年半ばには大量生産の態勢が整う。市場は依然インテルにより支配されているが、コンパック、エイサー、ディジタル、地元のウェンズ等がAMD製486チップを採用しており、今後更に多くのトップ10PCサプライヤーが同社製チップを採用する見通しだ。AMD製チップの価格はインテルのそれを10~15%下回る。 同社は目下3000万米ドルを投じて中国蘇州に新工場を建設中の他、向こう30カ月間にシンガポール、ペナン、バンコクの工場に1億米ドルを追加投資する。当地チャーイチーの検査施設には既に2500万Sドルが投じられている。同社は最近タイワン・セミコンダクター・マニュファクチュアリングCo(TSMC)に486チップの一部生産(年間100万個以上、AMD世界生産の10%)を委託した。またAMDは今年第2四半期にはポータブルPC市場にも進出する計画だ。パルマル氏によれば今年末までには486DX-100が入門レベルのCPUに成る見通しと言う。(BT:3/6)
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