1996-09-12 ArtNo.7570
◆<星>7月の製造業成長率僅か1.3%に
【シンガポール】シンガポールの7月の製造業生産は前年同月比1.3%拡大したものの、5月と6月の水準に及ばなかった。製造業生産は5月に9.4%拡大した後、電子業の成長鈍化で6月には1.3%のマイナス成長を記録していた。
経済開発局(EDB)が10日発表したところによると、ディスク・ドライブ、コンピューター周辺機器、プリント基板等は、輸出需要に助けられ生産水準を維持したが、PC(パソコン)、コンシューマ・エレクトロニクス、半導体、通信機器の生産高は需要停滞で7月も引き続き縮小を見た。5月の15.6%から6月の2.3%に鈍化した電子産業の成長率は7月には8.3%に回復したものの、アナリストらは、7月の国産非石油製品輸出が前月のマイナス6.1%からプラス6.4%に転換したことから、もっと大きな成長を期待していたようだ。HGアジアのエコノミスト、ソン・センウン氏は「全く回復の兆しがないよりはましだが、明るいニュースがなく、第3四半期も軟調が続きそうだ」と語った。
電子産業以外の7月の生産高は、工作機の伸びで機械部門は4.5%アップ、塗料・医薬品は5、6月の二桁成長から一転して16%マイナス成長に陥った。石油産業も主要製油施設のメンテナンスに伴う休業で前2カ月のプラス成長から5.3%のマイナス成長に転じた。輸送機器(-5.6%)、プラスチック製品(-7.3%)、組立金属製品(-4.6%)、電機(-2.6%)、印刷出版(-5.4%)も全て縮小した。工業用化学品・ガスも0.3%の微増にとどまった。(ST,BT,LZ:9/11)
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