1996-09-11 ArtNo.7565
◆<馬>コンパック、消費者/ディーラーらの非難の矢面に
【クアラルンプル】製品の欠陥とサービス体制の不備からコンパック・マレーシアが消費者やディーラーの非難の矢面に立たされている。
昨年を通じて販売されたコンパック社のサーバー、デスクトップ、ノート・ブックの少なからぬ製品がディスク・ドライブ(HDD)とCDーROMに欠陥が発見された上、保証期間にも関わらず迅速な修理サービスも提供されなかったことからユーザーの間に大きな不満が生じている。HDDの交換修理に3ヶ月を要した者や3度HDDを交換してやっと正常に機能した者、FAXや電話で再三技術サポートを求めたにも関わらずサービスが受けられなかった者も枚挙にいとまないと言う。不満はディーラ・サイドにも高まっており、修理が長引いて顧客から引き取り拒否を受けた者、保証期間にも関わらず、欠陥商品を返品せぬようディストリビューターから警告された者もある。こうしたディーラーの1社パイナップル・コンピューター・ギャラリーのCSタン課長はあまりにも欠陥率が高いため、コンパックのエンジニアに製品をチェックさせたところ、コナーのディスク・ドライブを装備した製品18台中8台に欠陥が発見された。タン氏はこれらの苦情を1月にコンパック社に送付したが、未だ何の釈明も得ていないと言う。 今年4月にコンパック・マレーシアのジェネラル・マネージャーに就任したウォン・チュンフォン氏は、商品の欠陥、サービス体制の不備を認めるとともに、欠陥商品の回収を図っていることを明らかにした。(STAR:9/10)
|