1996-09-11 ArtNo.7564
◆<馬>プルワジャ救済にからみウィンテクが買収の標的に?
【シンガポール】運輸会社ディプルダナ・コープのシャラニ・アブドゥラ前会長がウィンテク・ホールディングズの32%の権益を50%プレミアム付きの1株15Mドルで買収したことから、国営鉄鋼会社プルワジャ・スチール権益買収に向けての準備工作ではないかと噂されている。
観測筋によれば、ウィンテクはビジネスマン、ジョーゼフ・チョン氏に率いられているが、同社の権益を握るものは誰にしろプルワジャ・スチールの30%の権益(元々ライオン・グループに与えられたもの)を取得する最大の機会を得られるものと見られる。しかしシャラニ氏は、ミルザン・マハティール氏等、誰かの代理を務めている可能性が大きい。ウィンテクは政府がマジュ・スチールとライオン・グループにプルワジャ救済を委ねる以前には、プルワジャ救済レースのフロント・ラナーと目されていた。同社はナショナル・スチール・コーポレーション・オブ・フィリピンズ(NSC)の55%の権益を握り、更に20%を買収するオプションも有する。ウィンテクはNSCの公募に際しては3億5000万~4億5000万Mドルの利益を得られる見通しだ。ジョーゼフ・チョン氏は今回の買収計画の完了後も依然として30%のウィンテク権益を維持する見通しだ。(BT:9/10)
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