1996-09-11 ArtNo.7555
◆<星>タクラル、日系電子会社と中国にディストリ・パーク開発
【シンガポール】昨年11月にシンガポール証取(SES)に上場したタクラル・コーポレーションLtdは、日本の大手電子企業数社と共同で中国にディストリ・パークを開発する計画だ。
タクラルのインデルベタル・シン・タクラル重役(MD)が9日明らかにしたところによると、上海、深、広州、天津、北京等にディストリ・パークを開発することが検討されており、新設会社に日系電子企業のロジスティクス業務を代行させる計画だ。香港に本拠を置くタクラルはカシオ、パナソニック、フィリップス、シャープ、ソニー、JVC、TDK、オリオンおよび自社ブランド電子製品の流通を手がけている。中国の75都市にディーラー1350社と販売/セールス・センター15カ所を保持、96年3月期の流通業務売上は11億Sドル、総売上の95%を占めた。同社は最近、対中投資のため香港のITコンソーシアムLteを買収したと発表している。タクラルはまた、5カ月前に参加したインドの合弁会社ゲートウェイ・ディストリパークスLtdへの出資比率を19.5%から24.5%に拡大した。パートナーのシンガポール企業ウィンドミル・インターナショナルも同様に19.5%から24.5%に出資率を拡大しており、両社はともに現地パートナーのニューズプリント・トレーディング&セールス・コーポレーションからシェアを買い足した。タクラルとウィンドミルは今年4月、SES上場会社CWTディストリビューションLtd 及びNURインベストメント&トレーディング Pte Lteからゲートウェイの持ち株を買い取り、同プロジェクトに参加していた。ゲートウェイはニューボンベイの110万平方フィートの土地に流通団地を開発中で、一般倉庫、保税倉庫、コンテナ輸送施設などを管理・運営することになる。タクラルはニューデリー近くのグルゴーン・テクノロジー・パーク(28ha)に40%出資するシンガポール企業連合にも参加している。(LZ:9/10,ST:9/9)
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