SEAnews 1996-09-10 ArtNo.7542

【シンガポール】ディジタル・イクウィップメントはウィンドウズＮＴ4.0の登場でＰＣ(ﾊﾟｿｺﾝ)販売が急増するものと期待している。
グラハム・ロン副社長によると、同社は今年インテル・ベースのサーバーに巨費を投じ、ウィンドウズＮＴ4.0のブームに乗る計画だ。同社は昨年のウィンドウズ95ブームに乗り遅れ、少なからぬシェアをコンパックに奪われた。ディジタルのＰＣビジネスはハイエンド・ノートブック、業務用デスクトップ、インテル・サーバーから成り、昨年のＡＳＥＡＮ営業額は27％の成長を見たものの、市場調査会社データクエストによると、エイサーの33.3％、コンパックの32％、ヒューレット・パッカードの48％、ＩＢＭの52％の成長には及ばなかった。ディジタルの昨年の世界売上げは9％の伸びにとどまり、第4四半期の利益は63％の落ち込みを見た。ＡＳＥＡＮ地域ではインドネシアの売上げの伸びが75％でトップ、以下マレーシア70％、フィリピン60％と続き、シンガポールではミッド・ティーンの成長が記録された。
同社はハイエンド・ユニックス・システム、ウィンドウズＮＴ、インターネットの3領域をターゲットとしていると言う。しかしアナリストらは急成長するＰＣビジネスへの力の入れ方が足りぬこと、ワークステーション市場ではサン・マイクロシステムとの厳しい競争が予想され、ネームバリュー、価格で後者が依然優位に立っていること、ウィンドウズＮＴビジネスは長期的には有望だが、短期的にそれほど大きな利益は期待できない点等を指摘している。(BT:9/9)